ずいき(芋茎)という野菜を聞いたことがありますか?
ずいきは里芋やはす芋などの葉柄部分のことで、加賀野菜に指定されていたり、近畿地方では名産品になっていたりと地域によっては有名な野菜です。
ちなみに葉柄は「ようへい」と読み、葉の根元から茎までの間の部分です。
同じ植物から食用として、里芋とずいきが収穫されるんです。
今回は、里芋の葉柄であるずいきの下処理のしかた・食べ方とその栄養をご紹介していきます。
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ずいきを食べる前の下処理のしかた
ずいきは生のままではえぐみがあるので、下処理として灰汁抜きが必要です。灰汁抜きの手順は、
- 鍋に入れられる大きさに切る
- 皮を剥く
- 水にさらす(10~30分くらい)
- 沸騰させて酢を少し加えた熱湯で茹でる(2~5分)
- 水にさらして熱を取りってから水気をとる
しっかり灰汁を抜くために、酢水で茹でるのがポイントですね。
紹介動画が見つかりましたので、ご参考としてどうぞ。
ちなみに、ずいきはあまり日持ちしません。下処理を済ませれば冷凍ができますので、ずいきを手に入れたら、早めに食べるか、下処理を済ませて冷凍保存してください。
下処理に続いて、ずいきの食べ方をご紹介していきます。
ずいきの食べ方
定番は和え物
ずいきの特徴はシャキシャキとした食感とさっぱりとした味です。その特徴を活かし、和え物やおひたしとして食べられることが多いです。
酢みそ和えや胡麻和えが定番の食べ方と言えるでしょう。
その他にも、わかめなどと一緒に酢の物にしていただくのもおすすめです。
煮物や炒め物にも
煮物にするのものずいきの食べ方の一つです。肉じゃがに加えたりと、それぞれの家庭の煮物に加えると、シャキシャキした食感がアクセントになります。
また、炒め物の具材としても使われます。
煮物同様、中華風から和風の炒め物に加えればアクセントとしてずいきが活きる食べ方です。
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ずいきの栄養
ずいきは栄養価が高い野菜です。食物繊維による便秘解消や、カリウムによる高血圧予防の他、抗酸化作用(老化防止)、眼精疲労など様々な効能が期待できる栄養成分が含まれています。
主な栄養とその効能は下の表の通りです。
主な栄養素 | 主な効能・効果 |
アントシアニン | 抗酸化作用(老化防止、若返り効果) 眼精疲労改善 |
ビタミンK | 出血時に血を固める(血液凝固)を助ける 歯や骨を丈夫にする |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする 骨粗鬆症予防 |
不溶性食物繊維 | 腸の動きの活発化 身体に有害な物質を排出 |
カリウム | ナトリウム(塩分)排出による高血圧予防 むくみ防止 |
さいごに
今回はずいきについて下処理と食べ方、栄養についてご紹介しました。冒頭にも触れましたが、ずいきは金沢市を中心とした伝統的な野菜とされる加賀野菜の一つとされていたり、大阪や三重、奈良の特産品/名産品であったりと、決してマイナーな野菜ではないんです。
下処理と聞くと面倒に感じるかもしれませんが、先ほどご紹介した動画をご覧いただければわかるように難しいものではありませんし、食べ方も難しくないですよね。
【ずいきの値段はどれくらい?】ずいきお取寄せ
芋茎〈ズイキ〉1パック、2〜4本前後、200g〜500g前後
今までずいきなじみがなかった方も、お店で見かけるなどずいきを入手できる機会があれば、ぜひ食べてみてください。
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