ヒオウギ貝って知っていますか?
ホタテ貝みたいな形をしていながら、その貝殻の色は何とも不思議なカラフルカラー。
私は初めてヒオウギ貝を見たときは、貝殻を人工着色しているのかと思いましたが、なんと自然の色だとか。
しかも食用として扱われています。
今回は、そんな何とも不思議な色をした二枚貝、ヒオウギ貝について、食べ方や貝殻の色のワケを中心にご紹介します。
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ヒオウギ貝の特徴、食べ方は?
貝類の中でも特に見た目が美しいことで有名なのがヒオウギ貝です。
このヒオウギ(緋扇)貝は二枚貝の中でもイタヤガイ目イタヤガイ科に属しており、「バタ貝」「アッパ貝」、あるいは「チョウタロウ」などの別名があります。
食べ方はいたってシンプルで、そのまま焼いたり酒蒸しにするだけ。
帆立貝と同じような調理法と思えば間違いないでしょう。
貝柱がけっこう大きいので、この部分はお刺身にしても美味しくいただけます。
紐の部分も美味しいので、塩揉みにしてから貝柱と一緒に盛り付けるのがおすすめです。
せっかく貝殻が美しいのですから貝柱をお刺身に切って紐と一緒に貝殻に盛り付ける食べ方もいいですね。
特別なお客さまをもてなしたい時にはかなり役に立ちます。
お刺身風に切ってオリーブオイルとレモン汁をかける食べ方もおすすめです。
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ヒオウギ貝の旬の時期と保存方法
ヒオウギ貝の旬の時期はだいたい10月から5月ごろです。旬の時期以外でも食べられないことはありませんが、水温の高い夏は身が少し痩せてしまう傾向があるため、美味しく食べたいのであれば寒い時期がおすすめです。
夏場のヒオウギ貝を買ってしまった場合には網焼きやフライにするなど、必ず火を通してから食べるのが無難です。
生での保存方法というのは特にないので、水揚げしてから2、3日以内に食べるようにします。
旬の時期に大量のヒオウギ貝が手に入った場合には、茹でるか蒸すかして貝殻から身を外し、ジップロックに入れて冷凍するのが最良の保存方法です。
また、帆立貝と同様に貝柱を干す保存方法もあります。
ヒオウギ貝の貝殻の色のワケは?
食べ物というのはただ単に味が美味しければいいというわけではありません。
特に私たち日本人は「目で食べる」とも言われるほど、食品の見た目を重視します。
そんな点からいって人気が高いのがヒオウギ貝ということができるでしょう。
ヒオウギ貝の貝殻は一色だけではなく、赤色や紫色、緋色、オレンジ色、黄色など非常にカラフルでおしゃれです。
どうしてこんなに色とりどりなのかと疑問を持つ人も多いと思いますが、なぜこれほど美しい色合いなのかその理由ははっきりとは究明されていないというのが現状です。
たとえば鮭の鮮やかなサーモン色は鮭が常食としている海老の色素によるものですが、ヒオウギ貝に関してはまだ理論的な説明がなされていないようです。
この時代に、あのヒオウギ貝の色の理由がわかっていないなんて、何とも不思議な話ですね。
ちなみに、ヒオウギ貝の貝殻は見た目に非常に美しいのですが、焼くと色があせてしまいます。
ですからヒオウギ貝の貝殻を後から何かに使いたいのであれば焼くのは避けて蒸す方がおすすめです。
色がきれいに残ったヒオウギ貝の貝殻は内側をペイントしてプレゼントのパッケージとして使ったり、石鹸入れにするなど活用法もいろいろなので、ぜひ試してみてください。
キャンドルの器にしてもロマンチックな雰囲気が楽しめますし、ミニ観葉植物の植木鉢として使うなど、アイディアは無限ですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はヒオウギ貝について
- 基本的な食べ方は焼いたり、蒸したり(ホタテ貝をほぼ同じ)
- 貝柱が大きいので、刺身にして食べるのも良い
- 旬の時期は10月から5月の海水が冷たい時期
- 暑い時期は火を通してから食べるほうがよい
- 貝殻の色のワケはわかっていない
ちなみに、私の実家ではお歳暮としてヒオウギガイが送られてきました。
カラフルで見た目が面白いので。変わったものを贈ると喜ぶ相手なら、ヒオウギガイを贈り物として選ぶのも悪くないかもしれませんね。