ハタハタは、スズキ目ハタハタ科に属する全長20センチくらいの海の魚です。
地域によっては、流通量もそれほど多くなく、馴染がないかもしれませんが、産地である秋田県を中心に親しまれている魚なんですよ。
ということで、今回はそのハタハタについて、その処理・さばき方と食べ方を中心に見ていきたいと思います。
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ハタハタの下処理、さばき方
ハタハタはうろこがない魚ですので、下処理・さばき方は簡単です。水で洗い、表面のぬめりを落とす
↓ ↓ ↓
胸ブレと頭を切り落とす
↓ ↓ ↓
腹を開いて、内臓を出し水洗いする
と、魚のさばき方としては、かなり単純な部類です。↓ ↓ ↓
胸ブレと頭を切り落とす
↓ ↓ ↓
腹を開いて、内臓を出し水洗いする
ただし、「ブリ子」と呼ばれる卵を持ったハタハタ(これが重宝されているそうです)の場合は、腹を開いて内臓を取ると卵が出てしまうので、”ツボ抜き”という処理の方法で内臓を出します。
”ツボ抜き”という処理は、菜箸などを魚の口から入れて、内臓を出す方法です。
動画のほうがわかりやすいと思います。
続いて、さばいた後のお楽しみ、ハタハタの食べ方を見ていきましょう。
ハタハタの食べ方
ハタハタは淡泊で良くしまった白身の魚で、色々な食べ方ができます。ハタハタの料理で有名なのは、しょっつる鍋
ハタハタの漁獲量が多い秋田県を中心とした東北地方の郷土料理にしょっつる鍋というのがあり、ハタハタが使われます。”しょっつる”とは、魚を主な原材料として作られた調味料である魚醤(ギョショウ)の一種です。魚醤の中でも”しょっつる”は、伝統的にはハタハタを使って作られていました。
その”しょっつる”と、ハタハタ、豆腐、ネギを一緒に煮たのがしょっつる鍋です。
ハタハタは甘みのある出汁が出るので、しょっつる鍋以外の鍋の材料としても美味しく食べられます。
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鍋以外のハタハタの食べ方
鍋以外では、- 塩焼き
- 煮付け
- 一夜干し
- フライ
- 天ぷら
- 唐揚げ
ハタハタの豆知識
最後にハタハタのあれこれ、豆知識をご紹介します。ハタハタの産地
漁獲量が最も多いのは秋田県、他には石川、兵庫、鳥取などが続きます。しょっつる鍋をはじめとして、秋田の名産という印象が強いハタハタですが、鳥取県では脂のよくのったハタハタを「トロハタ」と呼んで、地域の名産になっています。
ハタハタの旬
秋田と中心とした東北と鳥取で時期が異なります。- 秋田:12月~1月
- 鳥取:3月~5月
さいごに
ハタハタは秋田県ではなじみの深い魚ですが、他の地域では流通量も多くないのであまり馴染のない魚かもしれませんね。昔は庶民の魚といったものだったようですが、今は比較的高価な魚のようです。【お値段どれくらい?】ハタハタお取り寄せ
ですが、なかなか美味しい魚ですし、処理・さばき方も簡単ですので、今度見かけた時にはぜひ食べてみてくださいね。
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