イトヨリとは、イトヨリダイ/イトヨリ鯛とも呼ばれ、秋から冬の期間に旬を迎える魚です。いわゆる高級魚と言われる魚になります。
高級魚だけに料理店でお目にかかるほうが多く、やや馴染みのない魚かもしれませんが、今回はイトヨリのさばき方や食べ方をご紹介していきます。
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イトヨリのさばき方
まずは、イトヨリのさばき方をご紹介します。イトヨリは刺身でも食べられますので、刺身の場合と、煮つけや焼く時に頭を残す場合とにわけてご紹介していきます。
刺身の場合
流れとしては、三枚おろし/五枚おろしと同様です。うろこをしっかりと取る
↓
胸ビレのところに包丁を入れ、切り落とす
↓
腹を切って内臓と血合いを出し、流水できれいにする
↓
骨に沿って三枚におろす
↓
腹骨をすき取る
↓
身の部分の小骨に沿ってさらに半分にする、または骨を抜く
↓
皮を剥ぐ
↓
適度な大きさに切って皿に盛って完成!
動画だとわかりやすいと思います。↓
胸ビレのところに包丁を入れ、切り落とす
↓
腹を切って内臓と血合いを出し、流水できれいにする
↓
骨に沿って三枚におろす
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腹骨をすき取る
↓
身の部分の小骨に沿ってさらに半分にする、または骨を抜く
↓
皮を剥ぐ
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適度な大きさに切って皿に盛って完成!
頭を残すさばき方
イトヨリの姿・形を残して煮つけにしたり、焼き魚や揚げ物にする場合は頭を残してさばきます。エラや内臓を出しますので、ちょっと違ったさばき方になります。
エラのところに包丁を入れて内臓などを出すのですが、表現がちょっと難しいので、こちらも動画でご確認下さい。
ピンク色の皮目の色を活かすために、頭を含めてその姿を残したさばき方、調理をすることも多いようです。
続いては、イトヨリの食べ方とその味を見ていきましょう。
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イトヨリの食べ方と味
イトヨリは白身の魚で、抽象的な表現にはなりますがクセ・嫌味のない味です。代表格はやはり刺身
代表的な食べ方の1つはやはり刺身でしょうね。脂身が少なく、淡泊な上品な甘みや旨みが味わえます。(味の表現って難しいですね)
さばき方のところでは皮を剥ぎましたが、そのきれいな色を活かすために湯引きにして、皮目を残したままいただく場合もあります。
煮つけや焼き魚、酒蒸しにも
イトヨリの食べ方は刺身が代表格とお伝えしましたが、そこは高級魚ですから色々な食べ方・調理がされています。味にクセ・嫌味がないので、白身魚として思い浮かぶ食べ方は和洋問わず、イトヨリを食べることができると言って良いでしょう。
いくつかご紹介しますね。
【焼く】
シンプルに塩焼きでいただくのはもちろん、照焼きや、バターソテー、小麦粉をまぶしたムニエル、蒸し焼きにするフランス料理の調理法であるポワレなど、焼き物として色々な食べ方ができます。洋食であれば、ソースを工夫してイトヨリの素材を活かしつつもオリジナリティのある味付けでいただくことができる魚と言えるでしょう。
【煮る】
煮魚としてはもちろんのこと汁物の具など、イトヨリは煮物としても美味しくいただけます。沖縄料理の1つで、塩と泡盛で魚を煮る「マース煮」でもイトヨリが使われることがあります。
洋食では、アクアパッツァという、水とトマト、白ワインを加えて煮込んだ魚のスープもイトヨリの食べ方の1つとして挙げれられます。
【揚げる】
イトヨリは白身魚ですので、フライでももちろん美味しくいただけます。唐揚げもおすすめです。また、さつま揚げでの材料としても使われることがあるようです。
【酒蒸しにする】
イトヨリは酒蒸しにされることも多いです。和食では日本酒を使った酒蒸しが代表されますが、泡盛など焼酎を使った食べ方もあります。
また、洋食では白ワインを使ってワイン蒸しにして食べることも多いです。
【高級魚お取寄せのお値段は?】産地直送天然イトヨリダイ
イトヨリ(いとより)計1.0kg前後(300-500g前後サイズ)五島灘で獲れた上品な味わいのイトヨリダイ
まとめ
今回はイトヨリのさばき方と刺身の味、他の食べ方をご紹介しました。味にクセがないので、色々な食べ方ができるということがお分かりいただけたと思います。
皮目がピンク色のきれいな色をしているので、姿・形を残したり、皮目の色がわかるように調理して、見た目も美味しくできるのがイトヨリの特徴の1つと言えるでしょう。
余談になりますが、最初にお伝えした通りイトヨリはイトヨリダイ/イトヨリ鯛とも呼ばれます。
ただ、生物学上の分類は真鯛に代表されるような鯛とは属性が異なるそうです。おそらく見た目で名前が付けられたものの、生物学上は違ったのでしょうね。
○○タイ/○○ダイと呼ばれる魚はたくさんいますが、じつはイトヨリのように鯛とは属性が異なる魚がたくさんいます。
むしろ属性がことなるほうが多いかもしれないくらいなんです。
美味しい魚を通して、生物学上の分類を調べるのも面白いですね。
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