「コリンキー」と聞いて、それが何ものなのかがすぐにわかる方ってあまり多くないのではないでしょうか?
コリンキーは今世紀に入ってから品種改良にって開発された、歴史の浅い野菜で、ちょっと個性派です。
今回はそのコリンキーがどんな野菜か、そしてその栄養・効能、食べ方をご紹介していきます。
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コリンキーとはどんな野菜?
まず最初に、コリンキーがどんな野菜なのかについてお伝えしていきます。
コリンキーはカボチャの一種で、生食用に品種改良された野菜です。言いかえると、生で食べられるカボチャということですね。
表面の皮が柔らかく、クセのない淡泊なの味なので皮も含めて生食に適しています。
味は瓜に近くコリコリとした食感で、食感・味はズッキーニやキュウリに近いという意見が多いです。
大きさはソフトボールくらいで、重さは大きなもので500グラム程度で、色は、表面の皮と実が明るい黄色で、内側の種とワタの部分が白色をしています。
地域によりますが、5~8月に収穫時期を迎える、初夏から夏が旬となる野菜となります。値段は1つあたり500円前後で売られているようです。
そして、コリンキーは栄養価が高いという特徴もあります。
その栄養・効能を見ていきましょう。
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コリンキーの栄養と効能
コリンキーの栄養としてあげられるのが、緑葉職野菜ならではのβカロチン(カロテン)です。体内でビタミンAに変換されるβカロチン(カロテン)は、抗発がん作用、髪・肌・粘膜の健康維持、視力の維持などの効能があるとされています。
その他にもビタミン類やカリウム、カルシウム、鉄分など、たくさんの栄養素が含まれています。
コリンキーに含まれる栄養と、その効能を表にまとめてみました。
主な栄養素 | 主な効能・効果 |
βカロチン | 抗発がん作用 髪、肌、粘膜の健康維持 視力の維持 |
ビタミンB1 | 疲労回復 神経機能を正常に保つ |
ビタミンB2 | 皮膚や粘膜の健康維持 エネルギー代謝(ダイエット効果) |
ビタミンC | 風邪予防 疲労回復 肌荒れ防止 |
鉄分 | 貧血改善 |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする 骨粗鬆症予防 |
カリウム | ナトリウム(塩分)排出による高血圧予防 むくみ防止 |
この表を見ればお分かりいただけると思いますが、コリンキーは変わり種のカボチャというだけでなく体に嬉しい栄養満点な夏野菜だと言えるでしょう。
コリンキーの食べ方
続いて、コリンキーの食べ方を見ていきましょう。コリンキーの可食部位は実と皮の部分です。半分や4分の1に切って、中のワタと種の部分をくり抜き、実の部分を適度な大きさで切って食べます。
では、どんな食べ方があるか、ご紹介していきます。
せっかくだから生食で
まずはコリンキーの最大の特徴である生での食べ方からご紹介します。生食用に改良された野菜ですので、サラダの具材として使うのが生での食べ方の1つです。他の野菜と一緒に盛り付け、お好みのドレッシングをかけて食べて下さい。
他のコリンキーの生での食べ方として、醤油やポン酢、ゴマやおかかなどでお浸しにしても良いです。
ちなみに、皮ごと生で食べられるのが特徴のコリンキーですが、生食の場合には皮をピーラーなどで剥いたほうが良いという意見もあるようです。
浅漬けとして
瓜の味、食感に近いので浅漬けにするのも美味しい食べ方です。生で食べられるので、漬かりが浅くても問題ないですね。塩や醤油などお好みの味でどうぞ。甘酢に漬けて、ピクルスにすることもできます。
炒め物や揚げ物に
そのコリコリとした食感を活かして炒め物や揚げ物の具材として使うこともできます。コリンキー自体は淡泊な味ですので、どんな味付けにも合いますから、お好みの調理法で使ってみてください。
どの食べ方にしても、コリンキーの黄色が彩りを良くして、味だけでなく見た目の美味しくしてくれることでしょう。
まとめ
ここまでご紹介した通り、コリンキーは生食用に改良されたカボチャで、夏に旬を迎える栄養満点な緑黄色野菜です。
栄養が豊富な上に、生で食べるだけでなく、漬物、炒め物、揚げ物など、色々な楽しみ方ができる便利な食材です。
個人的は、コリンキーを加えればその黄色い色で彩りを良くしてくれるのも、料理を作る側としてはうれしいと思います。
少しずつ市場にも出回っているようですので、今度見かけたら是非お試しください。
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