確定申告の医療費控除 用紙はどうする? 3つのやり方

 
確定申告で、税金の一部が控除される(先に税金を納めているサラリーマンにとっては、支払い済みの税金が返ってくる)ものとして、医療費控除があります。自分と家族が病院に払った1年間の医療費の合計が10万円を超えると、その分の金額に対する税金が控除(税金が減額される)されるというものです。
 
確定申告で医療費控除の手続きを行うには、医療費の領収書に加えて、「医療費の集計表」が必要です。これは、領収書一枚一枚の明細を一覧にした表のことを指します。
 
この「医療費の集計表」、どう作れば良いかをご存知でしょうか?


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実は柔軟に対応してもらえる

結論から言うと、日付や医療機関、金額など必要な項目が含まれた明細とその合計金額がわかる資料があれば何でも良いんです。ここから紹介する方法のうちのどれかであれば問題ありません。
 

1.インターネットの確定申告作成コーナーで入力

医療費控除に関わらず、確定申告書の書類を作成するのは、インターネットの確定申告書作成コーナーで必要事項を入力して書類を作成・印刷し、税務署に届け出るか郵送するのが便利です。
 
この確定申告書作成コーナーで明細を1件ずつ入力していくことができます。
こういう画面に入力していきます。

20160117_確定申告の医療費控除 用紙

わかりやすいのですが、同じ名前や病院名なども1件ずつ入力していく必要があるので、Excelなどの表計算ソフトになれた人には煩わしく感じると思います。
 

2.確定申告作成コーナーにあるExcelファイルに入力

確定申告書作成コーナーで医療控除の入力画面で選択できる入力方法の1つで、”医療費集計フォームに入力したデータを読み込む”というものです。
 
手順としては
 入力用のExcelファイルをダウンロードして、そこに入力
    ↓
 完成したExcelファイルを確定申告作成コーナーに読み込ませる

という流れで作成できます。
 
同じ名前、病院名などはコピー・ペーストできますが、このExcelファイルの使い勝手が良くないという印象です。Excelの体裁を変更すつと読込みも失敗します。これよりは、次の3番のほうが良いと思います。
 

3.別の書類として「医療費の集計表」を作成

 
実は必要事項が記入されていれば、用紙の形式は問われません。Excelなどで自分の入力しやすい形式の表を作成して明細を入力していくことで書類として成立します。
 
必要事項は上記の確定申告書作成コーナーで直接入力する方法で紹介した図と同じです。項目数が少ないので、自分で作るのもさほど難しくないと思います。Excelがどうしてもダメという人は手書きでも大丈夫です。
 
確定申告作成コーナーには合計額のみ入力し、自分で作成した「医療費の集計表」は確定申告の書類と一緒に提出します。Excelの操作に苦手意識のない方は、このやり方が一番早くて楽だと思います。Excelのフォームサンプルもインターネット上に色々提供されているので、それを利用することもできます。
 

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交通費の計上も忘れずに

この明細表には、病院に行くための往復の交通費も計上できます。ただし、タクシー代や自家用車のガソリン代は原則対象外です(緊急の場合など例外あり)。電車、バスが対象と考えればよいでしょう。
 
同じ明細表を使用して、病院名に利用交通機関、所在地に発着の駅名(バス停名)を記入すれば大丈夫です。交通費の領収書は不要です。
 
その他にも薬局で買った風邪薬なども対象に加えられるものがあります。
 
家族の分をまとめれば、意外に10万円を超えて、医療費控除の対象になる方も多いはずです。条件にあてはまるなら、面倒に思わず確定申告をやってみてはいかがでしょうか。
 

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