プランタン銀座閉店 その由来と歴史

 
東京銀座にあるプランタン銀座が2016年末をもって閉店するとこが発表されました。
翌2017年3月から新しい店舗として再開するそうです。

百貨店といえば、三越や伊勢丹、阪神、阪急、松坂屋など漢字の名前が多いイメージがあり、プランタンという名称のせいか、ちょっと異色というか独特の百貨店という感じがしませんか?店舗が銀座の1件のみというのも影響しているかもしれません。

プランタン銀座というのは、どういう歴史・由来のある百貨店なのでしょうか?

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実はオランダが本家

プランタンという名称は、フランスにある百貨店「オ・プランタン」と提携し商号・商標使用の契約を結ぶこことで、その名前を使用しています。ちなみに、プランタンというのはフランス語で春を意味するそうです。

今回、フランスのプランタン社と、その商号・商標使用の契約を更新しないこととなり、その名称を使えなくなるのが閉店の理由です。

2017年3月から新たな名称でスタートを切るそうです。
 
プランタン

第1号店は三宮

日本のプランタン発祥は、1980年に大手スーパーのダイエーが百貨店事業に乗り出すため、フランスのプランタン社と提携したのがきっかけです。

翌1981年に一号店として兵庫県三宮にプランタン三宮がオープンしました。ダイエーは今でこそイオンの子会社ですが、当時は大手スーパーチェーンとして日本を代表する小売業だったんです。そのダイエーの新規事業が百貨店経営であり、それがプランタンでした。
 

銀座は1984年開業

プランタン銀座は、プランタン三宮がオープンしてから3年後となる1984年にオープンしました。同じ年には、なんば店もオープンしています。その後、1980年代後半から1990年代にかけて千葉県市川市や神奈川県の金沢八景などにもオープンしますが、今ではそのほとんどがダイエーに業態を変えたり、他の店舗になっています。

2000年3月に札幌店がプランタンという名称ではなくなり、プランタンは銀座の1店舗のみとなって現在に至ります。プランタンが銀座だけというのはここ15年くらいのことなのです。
ちなみに、ダイエーは2002年に経営から完全に撤退しています。

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閉店は時代の流れ?

商号・商標使用の契約更新とならなかったのは、フランスのプランタン社との経営方針の折り合いがつかず、結果としてプランタン銀座閉店に至ったようです。為替相場の変動、デフレなど時代の流れによる影響も大きいでしょうね。

今年の正月は、プランタン銀座の「最後の初売り」「最後の福袋」がニュースになっていました。これからの残りの期間も「最後の・・・」や閉店セールなどで、盛り上がりをみせることでしょう。
その名を惜しみつつも、消費者としてそれを楽しみたいですね。

 

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