フダンソウはうまい菜とも呼ばれ、漢字では不断草と書きます。緑色の葉が特徴の野菜です。チンゲン菜やほうれん草と形が似ています。
草のような名前ですが、別名のうまい菜と聞いた方が野菜としてのイメージが湧きやすいかもしれません。とはいえあまり聞いたことのない野菜だと思います。
今回はフダンソウについて、どんな食べ方ができるかと、その栄養についてお伝えしていきます。
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フダンソウの食べ方と味
フダンソウの味は?
フダンソウの味を表現すると、「クセのない味」と言えます。食感はほうれん草に近いです。同じ葉物の野菜ですので、クセのないほうれん草というイメージを持ってもらえればよいと思います。
続いて、フダンソウの食べ方をご紹介していきましょう。
柔らかい葉は生で食べられる
フダンソウの葉は柔らかいうちは生で食べることができます。綺麗な緑色をしているので、サラダに加えると彩りが良くなりますね。また、発芽して間もない、いわゆるベビーリーフとしても食べられます。ベビーリーフなら茎と分ける必要もなく、手軽に使えますね。
炒め物として
油との相性も良いので、炒め物もフダンソウの美味しい食べ方の1つです。シンプルに塩と胡椒や、醤油で味付けして炒めたり、ごま油で香りづけして炒めたりと、お好みの味付け・炒め方で楽しめます。
バターソテーや、オリーブオイルとニンニクで炒めるなど、洋風のフダンソウ炒めも美味しいです。
茎の部分が固いことがあるので、葉と分けて茎を先に炒めて、茎に火が通ってから葉を加えるのがフダンソウを炒めて食べる場合のコツですよ。
ゆでて食べる
柔らかい葉は生でサラダにと紹介しましたが、サッとゆでて温野菜にしたり、熱を冷ましてからおひたしやサラダに加えたりする食べ方もできます。また、味噌汁や煮物の具して食べても美味しいです。
フダンソウの栄養と効能
フダンソウはその濃い緑色から分かる通り、βカロテンを多く含む緑黄色野菜です。βカロテン以外にも、ビタミンEやカリウムなどが含まれています。彩りもよく栄養も豊富なので、食卓に嬉しい野菜ですね。
フダンソウの栄養とその効能について表にまとめてみました
主な栄養素 | 主な効能・効果 |
βカロチン (ビタミンA) |
抗発がん作用 髪、肌、粘膜の健康維持 視力の維持 |
ビタミンE | 抗酸化作用(アンチエイジング、生活習慣病予防) 血行促進(肩こり、腰痛改善、ダイエット効果) |
カリウム | ナトリウム(塩分)排出による高血圧予防 むくみ防止 |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする 骨粗鬆症予防 |
マグネシウム | 血液の生成を促す 動脈硬化・高血圧・心疾患予防 |
鉄分 | 貧血改善 |
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不断草の情報いろいろ
最後にフダンソウの情報・豆知識をまとめてお届けします。名前の由来
フダンソウは季節を問わずに栽培できるのが特徴です。時期をたえないえることなくことなく栽培できるので、
絶えない ⇒ 断つことがない ⇒ 不断 ⇒ フダン ⇒ フダンソウ
という名前になったと言われています。
茎がカラフルなものはスイスチャード
茎が赤や黄色などカラフルな色をした、スイスチャードという野菜がありますが、これもフダンソウの一種です。茎が白いのをフダンソウ、赤や黄色をしたものがスイスチャードという呼び分けをしていることが多いようです。
また、茎が白いのが日本に昔からある在来種で、カラフルなのが西洋種という説明を目にしますが、茎が白い品種も含めて、現在生産されているフダンソウのほとんどが西洋種です。
茎が白いフダンソウも、お店などで我々が見かけフダンソウの多くは西洋種ですので、正しい説明ではないと言えます。
ちなみに、日本の在来種は茎が白くて幅が広いのが特徴です。
家庭菜園もできる
フダンソウは家庭菜園でも栽培できる野菜です。暑さ・寒さにも強く、通年作ることができるので、野菜が不足したり値段が上がる季節に合わせると、助かりますね。
まとめ
今回は、フダンソウについてお伝えしました。流通量はあまり多くないですが、味にクセがなく、私たちに馴染のあるほうれん草と同じように色々な食べ方もできるので、手元にあれば便利な野菜ですね。
彩りも良いですし、家庭菜園でも作ることができる、栄養価も高い、など良いことが多いのも特徴です。また、フダンソウの一種のスイスチャードもカラフルな色が面白いですね。
良いことだらけで、急に馴染のある野菜に感じてしまったのは、気のせいですね (^^;
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