ハヤトウリはその名の通りウリ科ハヤトウリ属に分類されるウリの一種の植物です。ハヤトウリの実は食用として使われ、食べごろは10月から11月に旬を迎えます。
メキシコ南部から南米北部の熱帯アメリカが原産で、日本では関東から西の地域で栽培されています。家庭菜園でも栽培されていることは多いようです。
ハヤトウリにはさほどなじみがないという方も多いかもしれませんが、今回はハヤトウリの食べ方や栄養などをご紹介していきます。
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ハヤトウリの食べ方
下処理
ハヤトウリは生でも食べることができますが、アクや苦みがあるので、下処理が必要です。下処理の方法は、ハヤトウリをピーラーなどで皮を剥いてから適度な大きさに切り、塩もみしてから水洗いします。
また、生では抵抗があるという場合は、軽くゆでるという方法もあります。ハヤトウリの特徴ある食感を活かすために、長い時間ゆでずに、軽く熱湯にくぐらす程度ですませましょう。
調理時は手荒れに注意!
ハヤトウリの下処理の方法を説明しましたが、ここで1つ注意してほしいことがあります。ハヤトウリのアクは、手に着いて乾いてしまうとパリパリになり、手荒れしてしまうことがあるそうです。
調理時は手をこまめに洗い流すことをオススメします。
では、下処理を済ませたハヤトウリは、実際にどういう食べ方をするのかご紹介します。
下処理を済ませたハヤトウリの食べ方
ハヤトウリは下処理をして苦みをなくせば、あまり味がしないので、お好みに合わせていろいろな食べ方ができます。【生のままでサラダなど】
生のままサラダや和え物としていただくのが一番シンプルな食べ方です。薄く切ればシャキシャキ、厚めだとコリコリとしたハヤトウリの食感が楽しめます。
生野菜のサラダの具材の他、ポテトサラダに入れてもアクセントになりますよ。
【漬物】
漬物として食べるのが、ハヤトウリの食べ方としては一番多いといえるでしょう。
繰り返しになりますが、ハヤトウリ自体には味はあまりないので、どんな漬け方にも合うのが特徴です。
塩漬け、ぬか漬け、味噌漬け、粕漬など、ご家庭の味の漬け方でハヤトウリをいただくことができます。
【炒め物】
細切り、または薄切りにして炒め物の具材にするという食べ方も、ハヤトウリの食べ方の1つです。
火を通し過ぎるとせっかくの食感が失われるので、あまり早く鍋に入れず、サッと火を通すように作るのがコツです。
【スープの具材に】
細かめに切って、スープの具材にしてもハヤトウリは美味しくいただけます。
和洋中、どんなスープにも合いますし、味噌汁にするという方も多いようです。
味があまりない分、お好みに合わせて、色々な食べ方ができるのがお分かりいただけたと思います。ご自分でオリジナルレシピを考えるのも面白そうですね。
続いては、ハヤトウリにどんな栄養があるかを見ていきましょう。
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ハヤトウリの栄養は?
意外に便利な食材であるハヤトウリですが、どんな栄養があるかをご説明します。といっても、残念ながらハヤトウリにはあまり多くの栄養は含まれていません。そのほとんどが水分からなっているためです。
そんな中、カリウムやビタミンC、パテントン酸が比較的多く含まれています。
それぞれの栄養素の主な効能は以下の通りです。
【カリウム】
塩分を体から排出し、高血圧やむくみを予防
【ビタミンC】
風邪予防、疲労回復、肌荒れ防止
【パテントン酸】
ビタミンBの一種で、糖質、脂質、たんぱく質の代謝を補助
その他にも食物繊維が多めに含まれています。
ハヤトウリの豆知識
最後に、ハヤトウリに関する豆知識をご紹介します。【緑と白がある】
ウリ科の植物の実というと緑色を連想すると思いますが、ハヤトウリの実は緑色のものと白いものがあります。
味にも若干の違いはあるようで、白いほうがクセがないと言われています。
白いハヤトウリはこのような色味をしています。先ほどの画像と比べると違うのが分かると思います。
【生産性が高い】
ハヤトウリは、1つの株から100個以上、多い場合は200個以上も実が採れ、非常に生産性の高いことで知られています。その特徴から、千成瓜とも呼ばれています。
【日持ちする】
ハヤトウリは日持ちするのも大きな特徴です。
ビニール袋に入れて冷蔵庫に入れるか、新聞紙にくるんで涼しい部屋に置いておけば、数週間は日持ちします。
まとめ
今回はハヤトウリについて、- アク、苦みがあるので下処理が必要
- 味はあまりないので、食感を活かした色々な食べ方ができる
- 水分が主で残念ながら栄養価は高くない
【ハヤトウリお取寄せ】お値段はどれくらい?
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日持ちしますし、下処理も面倒ではなく色々な料理に使えるので、スーパーや直売所で安く売っていたら、とりあえず買っておくというのも良いかもしれませんね。
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