アリゲーターガー、淡水魚の名前ですが、聞きなれないという人のほうが多いかと思います。
アメリカのミシシッピ川など、北米に生息する世界最大の淡水魚なのですが、そのアリゲーターガーが日本に生息しているというニュースが度々報じられています。
この魚、単に大きいだけではないんです。
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ワニような姿のアリゲーターガー
この巨大魚、ワニに似た恐ろしげな姿をしています。実際の画像を見ていただいたほうがわかりやすいですね。
一目で日本の在来種ではないとわかる姿ですが、今や全国各地で発見されています。
生物学上、ガー目という古くから存在する魚類の分類群に属し、ワニのような口からもわかるように、肉食の魚です。
アリゲーターガーはどうやって日本に生息したのか
この恐ろしい姿をした巨大魚アリゲーターガーですが、やはり飼育放棄で日本国内の川に生息してしまいました。驚きなのは、ここまで大きくなるのに、観賞魚として手軽に入手できるのです。1990年代半ばまでは入手困難な幻の魚だったのですが、以降に大量輸入されて、手軽に飼育できるようになった(なってしまった)のがきっかけと言われています。
当然、最初は水槽で飼えるような小ささですが、3年で1メートルもの大きさになってしまう魚です。大きさや餌の問題で飼えなくなり、近くに河川に放ってしまうことで全国各地の河川で発見されるようになりました。観賞魚と言っても、日本の一般的な住宅事情には合っていないですよね。
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生命力が強い
このアリエゲーターガー、生命力も強いようです。飼育経験のある方の情報では、数週間エサを与えなくても死なないとか空腹時は、かなり色々な肉類を食べるという情報もあります。また、日本の寒さに耐えて、越冬する力もあるそうです。
繁殖もしているという説もあるので、ブラックバスのように当たり前の存在になるかもしれません。
私たちに危険は及ばないのか?
ワニにも似たアリゲーターガーですが、人間を襲ったり、食べようとしたりすることはないので、そういう点での危険性はないです。ただ、泳いでいる魚と間違えて、水面近くに手を伸ばした釣り人や、水遊びをしている子供の足に噛みついて大けがをするという可能性は十分あります。
実際に北米では、遊んでいた子供の足に噛みついてけがを負わせたという事例があるそうです。被害の可能性は低いものの、生息している河川では注意が必要というのは間違いありません。
犬猫と同じで大きくなっても飼い続けられるかが大事
アリゲーターガーは肉食ですので、在来種の生態系を破壊してしまうことが懸念されます。これほど大きくなる魚が手軽に手に入るというのは驚きなのですが、やはり犬や猫などの一般的なペットと同様、大きくなっても飼育できるか、責任を持てるかというのは飼育者として大事なポイントですね。