お彼岸に結婚式は避けるべき?理由や対応方法をご紹介

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、お彼岸がある3月後半、9月後半は、ちょうど暑さ・寒さの厳しい時期が終わろうとしている時期でもあります。

気候がよいので、そういう時期に人生の一大イベント、結婚式を挙げたいという人も多いはず。

ですが、お彼岸に結婚式を挙げるべきでないという話を聞いたことはありませんか?実際そういう考え方があるんです。

絶対にダメ、避けるべきというものではないのですが、近々結婚式を予定している方や、お子さんが3月や9月で結婚式場を探しているという方は注意が必要です。その理由や考え方、対応方法をお伝えします。

Sponsored Links

お彼岸とは

なぜお彼岸に結婚式を挙げるのはよくないという人がいるのか?
答えをご説明する前提としてお彼岸とはどういうものかを先に確認しましょう。

お彼岸

お彼岸はいつ?

お彼岸の期間は毎年3月にある春分の日と、9月の秋分の日に加えて、その前後の3日ずつ、合計7日間となります。

春分/秋分の日の祝日に加え、土日も必ず含まれますので、その時期に結婚式を考えると、自然とお彼岸の時期に重なりやすくなりますね。

春分の日と秋分の日は年によって日が異なりますが、2016年の場合は、
  • 春分の日は3月20日 ⇒ お彼岸は、3月17日 ~ 23日
  • 秋分の日は9月22日 ⇒ お彼岸は、9月19日 ~ 25日
がお彼岸の期間となります。

お彼岸とはどういうもの?

お彼岸とはご先祖の墓参りなどをして供養をする日本独自の仏事です。

お彼岸の時期に仏様を供養することで、極楽浄土へ行けるという考えから来ているとされています。

ご先祖様のお墓参りやお墓の掃除をしたり、仏壇の掃除やおはぎやぼたもちといったお菓子をお供えする、といった供養をしたりします。

あんこが大好きな私は、子供のころなぜか3月下旬には決まっておはぎが食べれたのを記憶していたのですが、お彼岸に関係していたんですね。(笑)

余談が入ってしまいましたが、ご先祖様を供養する仏事がお彼岸、ということがお分かりいただけたと思います。

なぜお彼岸に結婚式はよくないと言われる?

では本題の、お彼岸と結婚式の関係に入ります。

結論からお伝えすると、冒頭にもお伝えした通り絶対にさけるべきというものではありません。仏教としても禁止されているものではないので、この点は存続が亡くなった後の喪中とは異なります。

ただし、お彼岸というご先祖様を供養する期間に、結婚式のような大きな行事はしないという考えが古くからあるというのも事実です。

また、地域や家系によっては親族が集まってご先祖様の墓参りをするというところもあるでしょうし、家系の上で本家にあたる家は親族が集まってくるので家を空けられないという方もいます。

こいった点を考えると、親族が集まる結婚式ですから、お彼岸の時期は避けるべきというのが第一の選択肢になってしまうのはやむを得ないですね。

逆にいうとこの点がクリアされればお彼岸に結婚式ができると考えられる、とも言えます。では、この「クリアする」ための条件を考えていきましょう。

Sponsored Links

お彼岸の時期に結婚式を挙げたい場合

まず考えるとことは、ご自分と婚約者の実家やその親族が毎年お彼岸にどうしているのかを確認することです。

自分や両親は何もしていなくても、地元の親族は皆が集まって墓参りなどの供養をしているかもしれません。そうすると親族を集める結婚式をお彼岸の時期に挙げるというのは非常識と思われてしまう可能性が高いです。

親族の理解を得られそうかがポイントとなりますね。

まずは、ご両親や親族の中心になる方(いわゆるその家系の本家となる家のご主人など)に、お彼岸に親族が集まるなどの慣習があるか、結婚式を挙げて親族を招待することに対してどう思うかを確認することが大事です。

もしお墓参りなどで集まる慣習がある家でも、それを前後の週にずらして結婚式を挙げることに協力してもらえるかを相談することも方法の1つです。

相談できそうにない場合

とはいえ、ご実家や親族の方が厳しい、気難しくて相談できない、というケースもあるでしょうね。

その場合はやはり避けるのが無難だと思います。特に実家、親族が地方の方の場合、お彼岸を重視している可能性も高いので、慎重に考えたほうが良いでしょう。

お彼岸の時期に結婚式を挙げることに理解・協力を得られるか、そのような相談ができる環境かがポイントとなります。

また、両親、親族の了解が得られた場合も、その他の招待者も事情は同じですので、招待状には
「お彼岸で本来避ける時期ではありますが、日程の都合がつかず・・・」
といった内容の一文を加えたほうが、相手に失礼がないでしょう。

招待状を出す時期も要注意

ここまでお彼岸に結婚式を挙げるという場合についてお伝えしましたが、実は結婚式の招待状を出す時期もお彼岸は避けたほうが良いと言われています。招待状を、持参して直接渡す場合も同様です。

通常、招待状は式の3ヶ月前に送りますので、6月後半と12月後半に挙式を挙げる方は気をつけて下さい。お彼岸に届かないよう、時期を前後に1~2週間程度ずらせば問題ありません。

結婚式

まとめ

今回は、お彼岸と結婚式の関係についてご説明しました。
絶対にダメというものではありませんが、親族や出席者への一定の配慮が必要とうことがおわかりいただけたと思います。

今実際にお彼岸の時期に結婚式を考えており、この記事を読んで「どうしよう!?」と考えている方は、ぜひ慎重に行動されることをお勧めします。

ただ、すでに希望の結婚式場があるのなら、キャンセル条件を確認して仮予約をしてから、両親、親族と相談・調整を始めるという手もあります。

その際には、結婚式場の担当者にという事情を話しておくべきでしょう。担当者は結婚式とお彼岸との関係もよくわかっていて、嫌な顔をすることはないです。

せっかくの結婚式ですから、親族や出席者に心から祝福してもらえるようにしたいですよね。

タイトルとURLをコピーしました